#32 『百人一首』 ~もののあはれ篇~

2025

2025年1月12日(日) 18:00~ @オンライン

新年あけましておめでとうございます。

お正月らしく?『百人一首』を楽しみました。

いかに速くたくさんの札を取るかを競う「かるた遊び」も楽しいですが、珠玉の百首を味わいたいと思い、企画しました。

前半は「もののあわれ篇」。

しみじみとした和歌から、平安時代の暮らしや悩み…に迫ります!

・藤原定家と『百人一首』

・恋:叶わぬ恋に身を焦がす…

・身分:この身分が恨めしい…

・人生:今日も物思いに耽る…

などなど…

直前まで大河ドラマ『光る君へ』が放送されていたこともあり、平安時代への興味・関心が高まっているのを感じました。

「この人、大河ドラマに出ていたよね」とか「似たようなシーンが大河ドラマにあって、想像できる」というコメントをたくさんいただきました!

文字だけの世界が、脳内で色鮮やかに再現される、楽しい時間でした。

「もののあはれ篇」、もちろん紫式部の和歌もご紹介しましたよ。

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな

紫式部

無知の私は、最初に和歌だけ見たときに恋の歌だと思っていました…

実はこれ、幼馴染の女性に宛てた歌なんですよね。

宮中で大流行している『源氏物語』、あんなに繊細な物語が書ける方ですから、きっと傷付きやすい女性だったと思っています。

華やかで煌びやかな生活の裏には、身分や派閥に苦しめられ、権力闘争や裏切りがあり、憎しみや嫉妬が渦巻いていたでしょう。

「日本紀の御局」なんてあだ名をつけられたと言うのは有名な話ですが、アンチもいたでしょうし、逆に持ち上げられすぎて窮屈に感じることもあったのではないでしょうか。

そんな中で幼馴染とのお喋りの時間。

日々の緊張から解放され、思い出や好きなものの話で笑い合える、そんな素敵な時間は何事にも変え難いものでしょう。

この時間がずっと続けば良いのに…

天才女流作家ではなく普通の女性でいられる、いや、幼馴染なので少女に戻ったような気持ち。

恋愛のイメージが強いですが、男女だけでなく主従関係や親子、友情など幅広い人間関係を描いてきた、繊細な紫式部の心が垣間見える一首でした。

(大河ドラマでは違った解釈がされていて、それも面白かったですよね!)

【トークテーマ】

・恋人に振り回される寂しさをどう表現するか?

・女性が詠んだ歌、男性が女性目線で詠んだ歌…その違いとは?

・藤原定家が選ぶ「自分のことを詠んだ歌」

今回嬉しいことに初参加の方が2名も!

趣味で和歌のお勉強をされている女性と、恋愛相談を受けることの多いカウンセラーの女性。

今までにない視点でこの講座を盛り上げていただきました!(ありがとうございます!!)

現代とは違い、家や人生に大きな影響を与える「平安の恋愛」。身分や地位…思い通りにならない人生。

今とは価値観・常識が違う平安時代を想像しながら登場人物の心を深読みしました。

「平安時代ならきっと…」とか「この時代って大変そうですね…」とか、思い思いに想像を巡らせました。

しかし!初参加のカウンセラーさん、恋に悩む若者の話の話を聞いていると、こんなことに気づいたそうです。

「平安時代の和歌のやりとりって、現代のマッチングアプリと似てるかも。すごくイケメンで学歴とかプロフィールとか良いのに、チャットが面白くないから女性に会ってもらえない男性も結構多くて…」

会う前に、「相手を喜ばせるセンス」で負けてしまうなんて。

ああ…なんと切ない。

詠み人が特定されているからこそ、和歌そのものだけでなく、その背景にある人生も汲み取れる…

平安和歌の魅力を十分に楽しむ90分になりました!

ご参加いただきありがとうございました。

 

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