3月2日(日) 18:00~ @オンライン
日本三大随筆を制覇しよう!
第二弾は兼好法師の『徒然草』です。
つれづれなるままに…そこはかとなく…書かれた思いとは?
こちらも2回に分けて開催します。
前篇は「人生篇」として、理想の生き方や死生観などをご紹介しました。
・兼好法師:謎多き作者
・「立派な人」の定義
・名誉や利益を求めるな!
・生きていることの喜びを感じよう
・日本語の乱れがひどい…
・完璧を目指さない美学
・習い事が上達する人の条件
学校では序段(冒頭部分)しか習わない『徒然草』。
要は「暇だから心に浮かんだあれこれを、何となく書いてみました」…
それだけ言われても…って感じじゃないですか!?
肝心の中身がないというか、「で、何を書いたんだ??」って感じですよね。
でも!その先が面白いんです!!
1ページめくり、第1段は…なんと「良い男の条件」。
今回は「人生篇」ということで、兼好法師の思う理想の生き方・在り方をご紹介しました。
名誉や利益を求めて利己的にならず、教養があり立ち居振る舞いが美しい…などなど
鎌倉時代当時も現代も変わらない、でも難しい…
それから、文化面についても言及しているのが面白い!
「子供の名前に難しい漢字を使う親が多いよね」
「最近は何でも言葉を省略して、間違った使い方が広まって…ああ嘆かわしい」
ええ、これも鎌倉時代の作品!?
今まさに、キラキラネームが問題となり、読み方を制限する法律ができたところ。
まさかの共通点に参加者の皆さまも驚いていました。
【トークテーマ】
・兼好法師の理想とする「生き方」とは
・良い友達、悪い友達
・日本語の乱れは嘆かわしい!
トークテーマでも皆さまからたくさんの素敵な感想をいただきました。
「群れずに一人の時間を大切にしたい…とあるが彼は人が嫌いなのではなく、人をよく見ている」という感想にハッとさせられました。
確かに、兼好法師の人間観察力には驚かされます。
また「人生篇」という、いかにも教養講座という感じのテーマでも説教臭くならないのは、兼好法師の人間性ゆえ。
「これって良いよね」「こういうのが好ましい」と褒める。
批判する時も、強い言葉で批判するのではなく、「最近〇〇だけど、僕は△△だと思うんだよなー」って感じの口調。
それから「昔こんな人がいた」「こんなことがあった」とストーリーを紹介して、読み手に想像させる。
さらにユーモアがあり、笑い話も含まれていて、オチまでしっかりある章段も。
『徒然草』を解説するのは合計3回目ですが、毎回参加者の方から聞かれることがあります。
「どうして兼好法師はこの作品を書いたの?」
「誰のために?どんな読み手を想定して書いたの?」
私も分かりません。
また皆さんと検索する時間を設けました。
諸説ありますが、考えられるのはこの3つの説でしょうか。
・出家してから執筆した
・書き溜めていたものを出家してから編纂した
・死後、弟子が発見して編纂した
参加者同士で想像を巡らせて、兼好法師や弟子、そして『徒然草』を手に取った読者など、この作品を取り巻く様々な人々の感情を考察する楽しい時間になりました。
私は完璧な人間ではないので、私が準備してきたトークテーマがスルーされて、逆に答えられない質問を投げかけられるといつも傷つきます。
「完璧を目指す必要なない。天に登った龍は降りるだけ」
「芸事で、自分は未熟だからといって表にでない者は上達しない、初心者でも人前で披露することで上達する」
そんな、兼好法師の言葉に私自身が慰められる回でした!
ご参加いただきありがとうございました。



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