2026年3月15日(日)18:00〜@オンライン
2026年最初の作品は『古事記』。
前回の『旧約聖書』(全4回)を学んだところで、日本の神々を比較しながら楽しめたらと思い、企画しました。
知っているようで知らない日本の神話。
神話好き、旅好き(特に神社や、神話にゆかりのある地!)なら絶対楽しい回です。
『古事記』Fは天皇篇。
6回にわたって開催してきた『古事記』も、いよいよ最終回です。
穏やかで雅な王宮のイメージからは想像がつかない、ドロドロとした世界…
ドン引きしながらも、古事記をもっと深く知りましょう!
・仁徳天皇の息子たち
・衣通姫:同母兄妹のスキャンダル
・雄略天皇ななぜ「大悪」と呼ばれる?
・雄略天皇の恋
前回は「聖帝」と称された仁徳天皇を中心に解説をすすめました。
今回はそんな仁徳天皇の息子たちのお話から。
なんとイワノヒメとの間に生まれた子供4人のうち3人が天皇に即位します。
しかし…4人の息子たちは、熾烈な権力争いをくりひろげました。
兄弟同士を疑い、命を狙い・狙われ、家臣をそそのかし…
それぞれの欲望や思惑が入り乱れる展開となります。
そして、話は「衣通姫」の物語へ。
仁徳天皇の息子・允恭天皇の時代…天皇の長男・軽皇子とその妹・衣通姫が恋仲との事実が発覚します。
この時代、異母兄妹(姉弟)なら、夫婦となっても問題はありませんが、「同母兄妹」はタブー!!
三島由紀夫の短編小説や、宝塚歌劇団の舞台にもなった、二人の悲恋をご紹介します。
【トークテーマ】
・「主君への忠義」と「禁忌を嫌う道徳心」、そして「保身」
・仇…でも徹底的に破壊しない
・雄略天皇の忘れられない「乙女」
後半は雄略天皇を中心に進めました。
この天皇、後世の人からなんと「大悪(はなはだあしき)天皇」とも呼ばれてしまう存在なんです。
それはなぜか?
兄弟たち、さらには皇位継承権のある人を次々に殺害していったから…
このあたりは『日本書紀』の方が、グロテスクな描写で色々書かれているそうです。
一方、『古事記』のほうは、恋愛エピソードなども記載されていて人間味のある天皇像となっております…!
そんな雄略天皇の恋を、この講座では3つご紹介しました。
まず、80年も放置された赤猪子(あかいこ)さん。
偶然出会い、「美人だね、宮中に迎え入れたいから待ってて」と言われ、待ち続けた女性です。
年老いて、「後悔したくない」と会いに行ったところ「あ!忘れてた…」と。
続いて、吉野で出会った謎の乙女。
一目惚れしてから忘れられず、数年後同じ場所に向かいます。
宴会で「あの場所で乙女が舞う」…
この乙女は、「あの乙女との再会」か「誰かに重ね合わせている」のか?
エモい瞬間です。
最後は春日のオドヒメ。
恥ずかしがり屋の女性と、肉食系?な雄略天皇のエピソードが笑えます。
これまで6回にわたって開催した『古事記』、いかがでしたか?
来月は「ルネサンス!」をテーマに、古典作品を解説しますよ!
ここ半年ほど聖書、古事記…と古代の文章から人間の心の本質を考えてきました。
あえて「神から離れた時代」を選びました。
人間らしさとは?正義とは?違った角度で読み込める時間にします!


コメント