#58 マキャヴェリ『君主論』 〜今こそ学びたい国際政治の本質〜

マキャヴェリ『君主論』をテーマにした教養講座#57の告知画像。マキャヴェリが君主メディチへ自身の意見を説明する様子の手描き風イラストに「マキャヴェリ『君主論』 ~今こそ学びたい国際政治に本質~」と記されたデザイン。 2026

2026年4月5日(日)18:00〜@オンライン

― 平和のために、政治を考える ―

台湾有事の議論、緊張が続く中東情勢、SNSでは「#ママ戦争とめてくる」という言葉も話題になっています。

「戦争は嫌だ」「平和であってほしい」…そう願う人は多いと思います。

しかし、「戦争を望まないこと」と、「戦争について考えないこと」は同じではありません。

むしろ平和を望むからこそ、国家や権力、国際政治の現実を考えることが必要です。

そこで今回取り上げるのが、ルネサンス期の政治思想家マキャヴェリの名著『君主論』です。

混乱する世界の中で、国家をどう守るのか、政治とは何か、権力とは何か…

冷静に考え抜いた書物であり、そして驚くほど、現代の国際政治にも通じる視点を持っています。

・マキャヴェリとフィレンツェ情勢

・国家とは?

・君主の心得:国家体制

・君主の心得:人間性

まずは著者マキャヴェリの紹介と時代背景の説明から。

この時代、イタリア半島は統一されておらず、小さな国が集まっている状態でした。

マキャヴェリがフィレンツェ市政庁の書記として働き始めた時、時代は≪イタリア戦争≫の真っ最中。

当初は民主派指導者ソデリーニを支援していたものの、彼が失脚すると、独裁メディチ家が復活します。

マキャヴェリ自身も書記を解任されるも、メディチの為に捧げた書、それが『君主論』なのです!

面白いのが、「国家とは?」という、基礎の基礎から始まるところ。

様々な国家体制があるなかで、フィレンツェはどんな特徴の国なのかを理解した上で、進めます。

そして、

・外患(=外国勢力)と内憂(=臣下)の二つの憂いを解消するには?

・貴族や民衆は、それぞれ何を望み、どんな恐れがあるか?

・戦争の残虐さを、どのようにコントロールするか?

・周辺国で戦争が始まったとき、第3国としてどう振舞うべきか?

・君主たるもの、どのようなマインドを持ち、周囲にはどんな印象を持たせるべきか?

などなど…事細かに説明しています。

【トークテーマ】

・国家の歴史が現代の国民性に与える影響

・「残虐性の価値」とは

・理想のリーダー像

今回はトークタイム、だいぶ延長してしまいました…(反省…)

今回のテーマがイタリア、かつ、自分自身がヨーロッパ政治専攻だったこともあり、ヨーロッパの歴史で話が進むと想定していました。

もしくは今(2026年4月時点)の情勢が不安定は中東の話題になるかと。

しかし、参加者の関心はアジアの歴史~現代情勢に。

自由に話せるのがこの会の良い所ですが、マキャヴェリズムを深めたい方には物足りない時間だったかも…?

また、自由討論の時間があるからこそ、そして正解がないからこそ苦しめられることも。

「マキャヴェリ『君主論』は混沌とした今こそ読みたい、学びたい」と現代情勢とつなげて、共感・納得・理解しながら読み進める参加者もいれば…

その一方で「15世紀イタリアと現代では価値観や情勢が違いすぎる、重ねられない」と懐疑的な視点で見る参加者も…

意見が割れ、改めて主宰者としては政治ネタを扱う苦労を実感しました。

共感されたい人間としては「私はそうは思いません」って結構つらい…

メンタル強くなりたいです。

まあ、参加者の皆さまが自分の話したいことを言って、他の参加者の意見・価値観を受け入れて、視野が広がるのであれば、主宰者としては満足です。

11~12月に『旧約聖書』、1~3月に『古事記』を扱ってきました。

東西の神話から、共通点・類似点もあれば全く異なる価値観も見えて、「人間の心」の本質を考える機会となりました。

そこで今月からは、あえて「神から離れた時代」を選びました。

次回はボッティチェリ『デカメロン』!

こちらは政治的な話ではないので、かつ「お笑い系」です。

人間らしさとは?正義とは?違った角度で読み込める時間にします!

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次回:マキャヴェリ『君主論』 4月5日(日) 18:00〜 参加費(初回)500円

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