2026年2月8日(日)18:00〜@オンライン
2026年最初の作品は『古事記』。
前回の『旧約聖書』(全4回)を学んだところで、日本の神々を比較しながら楽しめたらと思い、企画しました。
知っているようで知らない日本の神話。
神話好き、旅好き(特に神社や、神話にゆかりのある地!)なら絶対楽しい回です。
『古事記』Cは建国篇。
建国記念の日(2月11日)を前に、日本の建国の歴史を学びました。
「どういう経緯で初代天皇が即位したか」を知ることで今年の祝日はいつもと違う思いで迎えられるかも?
・高千穂へ!天孫降臨
・ニニギノミコトの妻選び
・天皇家に繋がる家系:海幸彦と山幸彦
・イワレビコ(神武天皇)高千穂から東へ
・初期の天皇たち
今回の講座、前半の舞台は「高千穂」!
宮崎県の高千穂、有名な観光地で神話ゆかりの地…というのはなんとなく知っていても、どんなストーリーか理解している人は少ないのではないでしょうか?
前回の出雲篇で、地上から天照大神ら天つ神へ「国譲り」が行われました。
そうして天照大神の孫ニニギノミコトが「三種の神器」を託され、地上へ降りて来る(=天孫降臨)ことに。
地上に降りる場所として選んだのが、朝日が差し込み、夕日に照らされる「日向国」の高千穂…というわけなんです。
ちなみに、天から地上へニニギノミコトを案内した神様が「猿田彦(サルタビコ)」なんですよ。
そしてニニギノミコトは美しい女性・コノハナノサクヤビメに出会います。
彼女の父親は、姉イワナガヒメと姉妹で嫁がせようとしますが、ニニギノミコトは「地味なイワナガヒメを妻にすると家臣にナメられそう」と拒否。
父親としては「永遠の命+栄華」をセットで授けることで、これからニニギノミコト(の子孫たち)が地上に作る国の繁栄を期待していたのですが…
大激怒した父親は「神の子孫であっても花のように短く儚いものになる」、つまり「天皇であっても人間並みに寿命は短い」と言ったのです。
そんなニニギノミコトとコノハナノサクヤビメの間の子が、通称「海幸彦」と「山幸彦」。
職業や道具を巡る兄弟げんかの末、山幸彦の家系から天皇家に繋がっていくことになります。
(講座内ではこのあたりも丁寧に解説しています!)
【トークテーマ】
・聖書も?選択を誤り「永遠の命を失う」ストーリー
・戦わずして従える神武天皇の戦略
・結婚と女性の立場、価値観
山幸彦の孫こそ、今回の講座の主役イワレビコ、のちに初代天皇(神武天皇)。
彼は故郷・高千穂から、東へ進みます。
船で筑紫~瀬戸内海~熊野~大和…ざっとこんなルートです。
熊野では天照大神が遣わした三本足のカラス「八咫烏(ヤタガラス)」に導かれて。
やっと大和に到達しますが、そこにはエウカシ・オトウカシ兄弟や、土雲(つちぐも:山地で生活する人たち)らが住んでいます。
こうした人たちとの戦争を起こさず、従えていくイワレビコ。
さらに荒ぶる神々もイワレビコに従い、平穏になったことで準備は整いました。
大和・橿原の地に王宮を建設、「神武天皇」として即位したのです。
トークタイムでは、聖書との比較についてお話しました。
『旧約聖書』ではアダムとイブが禁断の実を食べたことで楽園から追放される…
『古事記』ではニニギノミコトがイワナガヒメとの結婚を断る…
と人間の儚い寿命の説明をしているのですが、面白いのはどちらも「永遠の命を得られるはずだったのに」という設定。
「現代ならルッキズムだとか問題になりそうな内容だ」、「人間の寿命、まさか恋愛がらみで捉えるとは」など、それぞれ思い思いの話を聞かせていただきました。
今回の講座では、神武天皇の家系から即位まで、ざっと解説いたしました。
日本という国が、どのような経緯で、どんな思いで建国されたのか…古代の人たちはそれをどのように捉え、考え、伝え、記してきたのでしょうか。
「建国記念の日」を前に、立ち止まって考える時間になれば幸いです!
次回は「『古事記』ヤマトタケル篇」。
関西や九州方面が舞台になることの多い古代ですが、今回は東国(=関東地方)へ!
関東出身・在住の参加者にとって身近な地名が出てくるかも?
お楽しみに!!


コメント