2025年10月19日(日) 18:00~ @オンライン
9~10月のテーマは「乙女心」♥
様々な時代の「女子のホンネ」が赤裸々に語られた文学をご紹介したいと思います!
10月は与謝野晶子の『みだれ髪』を2回に分けて扱います。
後半は夫・鉄幹や親友・登美子に宛てた和歌をご紹介します!
「恋に恋する乙女篇」では妄想で作った和歌もありましたが、今回の「思ひ出篇」は≪誰か≫を思って詠んだ歌…
与謝野晶子の人間関係や時代背景などなど、様々な角度から『みだれ髪』を楽しみました!
・与謝野晶子とは?
・白百合:親友の登美子を思って
・晶子と鉄幹
・すべては…:『みだれ髪』の作風の変化
与謝野晶子といえば、『みだれ髪』の他、「君死に給うことなかれ」などで有名ですよね。
「女性が自分の気持ちを大っぴらに表現するなんて!」といった批判もありながら、多くの女性たちに支持された歌人。
教科書にも掲載されている和歌も多いので、前回は「聞いたことある!」という声もたくさんいただきました。
しかし、今回は「特定の誰か」を含んでいる歌。
人間関係などが分からないと理解しにくいので、知らない人も多いのでは?
魔のまへに 理想(おもひ)くだきし よわき子と 友のゆふべを ゆびさしますな
『みだれ髪』白百合 208
昔ながらの道徳に縛られて、夢を捨ててしまうなんて「弱い子」と、夕暮れの暗さにいる親友を責めないで。
といったところでしょうか?
友というのは、親友であり妹のような存在であった山川登美子のこと。
彼女は晶子と共に鉄幹のもとで和歌を学ぶも、しばらくして結婚して田舎に帰ることになります。
そのなさけ かけますな君 罪の子が 狂ひのはてを 見むと云ひたまへ
『みだれ髪』はたち妻 293
お情けなんていらないわ、(妻子あるあなたを愛してしまった)罪深い私の狂気の果てを見てやろう!くらいに仰ってよ。
ということですよね!?
芸能ニュースでも、一般人の記事でも、不倫や略奪婚ネタはありますが、こんなこと言ったら大炎上ですよ!!
逆に清々しい? いや、そうは思われない気が…
『みだれ髪』の発表された当時、賛否分かれた理由が分かった気がします。
ただ乙女の恋心だけだったら可愛らしいものの、ここまでの内容だと…
彼女のメンタルの強さ、すさまじい。
【トークテーマ】
・与謝野晶子の生き方
・明治~大正時代の女性たち
・『みだれ髪』の反響
親友であり同士であり、妹のような存在であった登美子への歌はいくつか掲載されています。
今回の講座でも5つほど紹介しました。
「夢を諦めて帰郷する人に、そんなこと言わなくても…」という声も。
現代を生きる私たちも、普通とは違うことや新しいことを始める(挑戦したいと思う)時、同じように悩むと思うんです。
そこで「やってやる!」と燃える人と、安定を取る人と…結果はやってみないと分からないし、「もし…」なんて言っていられないので、どちらが正しいかは断言できません。
「幸せ」の価値観も人それぞれ違うので、何とも言えないですよねぇ。
与謝野晶子の行動力とメンタルが異常(現代人から見ても)、ということでトークタイムはまとまりました。
また、作品の内容だけでなく様々な疑問も寄せられました。
「山川登美子や与謝野鉄幹ってどんな人?」
「与謝野鉄幹の作品は?」
「与謝野晶子の他の(晩年の)歌集は?」
私は文学や歴史学の専門ではないので、一緒に調べながら考えています。
この講座に参加される方々は、作品自体にはあまり興味がなく、「人物」について知りたい人が多いので、作品の世界観に浸りたい私はいつも大変です…
ですが、一人で読書しているだけでは得られない視点を与えられて、感謝しています!
ご参加いただきありがとうございました。



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