#59 シェイクスピア『ハムレット』 〜決断できないという悲劇〜

シェイクスピア『ハムレット』をテーマにした教養講座#59の告知画像。剣を片手に悩む表情のハムレットとその奥にオフィーリアが描かれる手描き風イラストに「シェイクスピア『ハムレット』 ~決断できないという悲劇~」と記されたデザイン。 2026

2026年5月10日(日)18:00〜@オンライン

― 生きるべきか、死ぬべきか ―

父を殺された王子ハムレットは、復讐という明確な目的を持ちながらも、すぐには行動に移せません。

考え、疑い、迷い続ける…ゆえに悲劇が襲います。

なぜ人は、正しいと分かっていても動けないのか。

なぜ人は、考えすぎてしまうのか。

なぜ人は、決断を先延ばしにしてしまうのか。

情報があふれ、選択肢が増え続ける現代において、私たちはますます「決断すること」に難しさを感じています。

そんな今こそ、『ハムレット』を読む意味があるのでは?

4月に続き、ルネサンス特集です。

・シェイクスピア

・舞台はデンマーク王室

・2つの復讐

・最期

まずは著者シェイクスピアの紹介と時代背景の説明から。

有名すぎる人物ですが、その生涯は謎に包まれている部分も多く…

また前回に続き、「ルネサンス期」という時代についても考えてみました。

ペストで多くの人が亡くなり、信仰心が揺らいだ時代。

人間らしさや幸せ、美意識…が絵画だけでなく文学にも表れているんです!

ところで、シェイクスピアの四大悲劇について、4作品全て言えますか??

このブログを読んでいる人なら即答でしょう…『ハムレット』『リア王』『オセロー』『マクベス』です。

でも実は、あの有名な悲劇『ロミオとジュリエット』は入ってないって不思議じゃないですか?

それにはちゃんと理由があるんです。

それは「自分の性格ゆえに引き起こされた悲劇か」というもの…

中世は神や教会の権威が絶対的なものでしたが、ルネサンス時代は人間らしさが重視されていきます。

それって美しいようで、簡単には変えられない「自分の性格」に振り回されることも。

神や運命のせいではない、全ては自分が引き金を引いている…

つまり、悲劇というより「自業自得」な感じがあるんです。

【トークテーマ】

・あなたがハムレットの立場なら?

・絶好のチャンス…逃さない?もっと良い機会を待つ?

・ハムレットの悲劇とは?

物語は、ハムレットの前に亡霊となった父・前デンマーク王が現れ、死の真相を伝えるところから始まります。

現在王冠を戴いている者に毒殺されたと…

現在の王は父の弟…復讐を誓ったハムレット。

王の反応を見るために「王を毒殺する劇」を上演させると、顔面蒼白になった王は懺悔へ。

しかし、ハムレットは懺悔しているところを、つまり天国へ行く準備ができているところを襲っても…と、このチャンスを利用しませんでした。

「これでは生ぬるい、相手が一番苦しい方法を…」というのは現代でも共感できるかも?

一方で、狂乱したフリをして恋人オフィーリアを困らせたり、

その原因を探ろうとした宰相(オフィーリアの父)を殺害してしまったり…

・父の仇を討ちたいハムレット

・そんなハムレットを恐れる王、

・そしてハムレットへの復讐を誓うオフィーリアの兄

複雑に交差するそれぞれの思惑は、事態は思わぬ方向へ進んでしまいます。

講座では作品解説をしていますが、「ハムレットの年齢」はご存知ですか?

叔父が王位継承し、ハムレットは復讐の機会を逃し続け…

という設定からして、ハムレットは15歳くらいだと思っていましたが、実は30歳くらいなんです

え…王の長男で30歳にもなったのに王位も継承できない??

しかも考えた作戦が狂乱したふり???

この幼稚さ?が第一の悲劇なのでは…というコメントをいただきました。

11~12月に『旧約聖書』、1~3月に『古事記』を扱ってきました。

東西の神話から、共通点・類似点もあれば全く異なる価値観も見えて、「人間の心」の本質を考える機会となりました。

そこで今月からは、あえて「神から離れた時代」を選びました。

4月にイタリア文学を読んだ後は…イギリスへ!!

5~6月はシェイクスピアの四大悲劇を一気読みしますよ!

第2弾は『マクベス』です、お楽しみに!!

コメント

4月:イタリア文学『君主論』、『デカメロン』!

5~6月:シェイクスピア四大悲劇 一気読み祭り!

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