2026年5月10日(日)18:00〜@オンライン
― 生きるべきか、死ぬべきか ―
父を殺された王子ハムレットは、復讐という明確な目的を持ちながらも、すぐには行動に移せません。
考え、疑い、迷い続ける…ゆえに悲劇が襲います。
なぜ人は、正しいと分かっていても動けないのか。
なぜ人は、考えすぎてしまうのか。
なぜ人は、決断を先延ばしにしてしまうのか。
情報があふれ、選択肢が増え続ける現代において、私たちはますます「決断すること」に難しさを感じています。
そんな今こそ、『ハムレット』を読む意味があるのでは?
4月に続き、ルネサンス特集です。
・シェイクスピア
・舞台はデンマーク王室
・2つの復讐
・最期
まずは著者シェイクスピアの紹介と時代背景の説明から。
有名すぎる人物ですが、その生涯は謎に包まれている部分も多く…
また前回に続き、「ルネサンス期」という時代についても考えてみました。
ペストで多くの人が亡くなり、信仰心が揺らいだ時代。
人間らしさや幸せ、美意識…が絵画だけでなく文学にも表れているんです!
ところで、シェイクスピアの四大悲劇について、4作品全て言えますか??
このブログを読んでいる人なら即答でしょう…『ハムレット』『リア王』『オセロー』『マクベス』です。
でも実は、あの有名な悲劇『ロミオとジュリエット』は入ってないって不思議じゃないですか?
それにはちゃんと理由があるんです。
それは「自分の性格ゆえに引き起こされた悲劇か」というもの…
中世は神や教会の権威が絶対的なものでしたが、ルネサンス時代は人間らしさが重視されていきます。
それって美しいようで、簡単には変えられない「自分の性格」に振り回されることも。
神や運命のせいではない、全ては自分が引き金を引いている…
つまり、悲劇というより「自業自得」な感じがあるんです。
【トークテーマ】
・あなたがハムレットの立場なら?
・絶好のチャンス…逃さない?もっと良い機会を待つ?
・ハムレットの悲劇とは?
物語は、ハムレットの前に亡霊となった父・前デンマーク王が現れ、死の真相を伝えるところから始まります。
現在王冠を戴いている者に毒殺されたと…
現在の王は父の弟…復讐を誓ったハムレット。
王の反応を見るために「王を毒殺する劇」を上演させると、顔面蒼白になった王は懺悔へ。
しかし、ハムレットは懺悔しているところを、つまり天国へ行く準備ができているところを襲っても…と、このチャンスを利用しませんでした。
「これでは生ぬるい、相手が一番苦しい方法を…」というのは現代でも共感できるかも?
一方で、狂乱したフリをして恋人オフィーリアを困らせたり、
その原因を探ろうとした宰相(オフィーリアの父)を殺害してしまったり…
・父の仇を討ちたいハムレット
・そんなハムレットを恐れる王、
・そしてハムレットへの復讐を誓うオフィーリアの兄
複雑に交差するそれぞれの思惑は、事態は思わぬ方向へ進んでしまいます。
講座では作品解説をしていますが、「ハムレットの年齢」はご存知ですか?
叔父が王位継承し、ハムレットは復讐の機会を逃し続け…
という設定からして、ハムレットは15歳くらいだと思っていましたが、実は30歳くらいなんです。
え…王の長男で30歳にもなったのに王位も継承できない??
しかも考えた作戦が狂乱したふり???
この幼稚さ?が第一の悲劇なのでは…というコメントをいただきました。
11~12月に『旧約聖書』、1~3月に『古事記』を扱ってきました。
東西の神話から、共通点・類似点もあれば全く異なる価値観も見えて、「人間の心」の本質を考える機会となりました。
そこで今月からは、あえて「神から離れた時代」を選びました。
4月にイタリア文学を読んだ後は…イギリスへ!!
5~6月はシェイクスピアの四大悲劇を一気読みしますよ!
第2弾は『マクベス』です、お楽しみに!!


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