2026年4月5日(日)18:00〜@オンライン
― 平和のために、政治を考える ―
台湾有事の議論、緊張が続く中東情勢、SNSでは「#ママ戦争とめてくる」という言葉も話題になっています。
「戦争は嫌だ」「平和であってほしい」…そう願う人は多いと思います。
しかし、「戦争を望まないこと」と、「戦争について考えないこと」は同じではありません。
むしろ平和を望むからこそ、国家や権力、国際政治の現実を考えることが必要です。
そこで今回取り上げるのが、ルネサンス期の政治思想家マキャヴェリの名著『君主論』です。
混乱する世界の中で、国家をどう守るのか、政治とは何か、権力とは何か…
冷静に考え抜いた書物であり、そして驚くほど、現代の国際政治にも通じる視点を持っています。
・マキャヴェリとフィレンツェ情勢
・国家とは?
・君主の心得:国家体制
・君主の心得:人間性
まずは著者マキャヴェリの紹介と時代背景の説明から。
この時代、イタリア半島は統一されておらず、小さな国が集まっている状態でした。
マキャヴェリがフィレンツェ市政庁の書記として働き始めた時、時代は≪イタリア戦争≫の真っ最中。
当初は民主派指導者ソデリーニを支援していたものの、彼が失脚すると、独裁メディチ家が復活します。
マキャヴェリ自身も書記を解任されるも、メディチの為に捧げた書、それが『君主論』なのです!
面白いのが、「国家とは?」という、基礎の基礎から始まるところ。
様々な国家体制があるなかで、フィレンツェはどんな特徴の国なのかを理解した上で、進めます。
そして、
・外患(=外国勢力)と内憂(=臣下)の二つの憂いを解消するには?
・貴族や民衆は、それぞれ何を望み、どんな恐れがあるか?
・戦争の残虐さを、どのようにコントロールするか?
・周辺国で戦争が始まったとき、第3国としてどう振舞うべきか?
・君主たるもの、どのようなマインドを持ち、周囲にはどんな印象を持たせるべきか?
などなど…事細かに説明しています。
【トークテーマ】
・国家の歴史が現代の国民性に与える影響
・「残虐性の価値」とは
・理想のリーダー像
今回はトークタイム、だいぶ延長してしまいました…(反省…)
今回のテーマがイタリア、かつ、自分自身がヨーロッパ政治専攻だったこともあり、ヨーロッパの歴史で話が進むと想定していました。
もしくは今(2026年4月時点)の情勢が不安定は中東の話題になるかと。
しかし、参加者の関心はアジアの歴史~現代情勢に。
自由に話せるのがこの会の良い所ですが、マキャヴェリズムを深めたい方には物足りない時間だったかも…?
また、自由討論の時間があるからこそ、そして正解がないからこそ苦しめられることも。
「マキャヴェリ『君主論』は混沌とした今こそ読みたい、学びたい」と現代情勢とつなげて、共感・納得・理解しながら読み進める参加者もいれば…
その一方で「15世紀イタリアと現代では価値観や情勢が違いすぎる、重ねられない」と懐疑的な視点で見る参加者も…
意見が割れ、改めて主宰者としては政治ネタを扱う苦労を実感しました。
共感されたい人間としては「私はそうは思いません」って結構つらい…
メンタル強くなりたいです。
まあ、参加者の皆さまが自分の話したいことを言って、他の参加者の意見・価値観を受け入れて、視野が広がるのであれば、主宰者としては満足です。
11~12月に『旧約聖書』、1~3月に『古事記』を扱ってきました。
東西の神話から、共通点・類似点もあれば全く異なる価値観も見えて、「人間の心」の本質を考える機会となりました。
そこで今月からは、あえて「神から離れた時代」を選びました。
次回はボッティチェリ『デカメロン』!
こちらは政治的な話ではないので、かつ「お笑い系」です。
人間らしさとは?正義とは?違った角度で読み込める時間にします!


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