#44 菅原孝標女『更級日記』 ~平安ヲタク女子の日常~

菅原孝標女『更級日記』を紹介する講座の告知画像。平安装束の女性イラスト、書物の写真、カラフルな綴じ文様を背景に「古典・神話から学ぶ教養講座 #44 菅原孝標女『更級日記』〜平安ヲタク女子の日常〜」と表示されている。 2025

9月21日(日) 18:00~ @オンライン

9~10月のテーマは「乙女心」♥

様々な時代の「女子のホンネ」が赤裸々に語られた文学をご紹介したいと思います!

第二弾は『更級日記』。

平安女性の日記をご紹介します!

(「日記」とはいっても、日々書き溜めたものではなく、晩年に人生を振り返ったものですが)

ところで、皆さんには「推し」がいますか?

応援している人がいたり、夢中になれる趣味があると、毎日楽しいですよね!!

「推し活」は最近流行りのワードではありますが、大好きなものに熱中する気持ちはいつの時代も変わりません。

そこで、「乙女心」シリーズ第二弾では平安女性の推し活を覗いてみたいと思います!

・菅原孝標女とは?

・少女時代:京→上総→京

・京:『源氏物語』が好きすぎて

・天然ファミリー:家族がみんな面白い!?

・晩年:夫への想い

当時の上総といえば、ド田舎。何もない。

現代のように、本屋さんが全国どこにでもあり、ネットショッピング等で何でも簡単に手に入るわけではない。

女房たちから、都で流行りの『源氏物語』を断片的に聞き、興味は増す一方。

そして都に帰ってきて、ついに『源氏物語』全巻ゲット!

一日中、時間も忘れて読んでいる彼女の心は…

后の位も何にかはせむ

17段

つまり…結婚なんかできなくてよい!?

今でこそ「推しがかっこよすぎて、恋愛・結婚できない…」とか「AIと結婚する!」という人もいますが、この時代に!?

驚きつつも、共感できる人も多いのではないでしょうか。

菅原孝標女さんの場合、趣味は「物語を読むこと」、推しは『源氏物語』の浮舟。

京で生まれ、父親の仕事で関東へ、そして京に戻ってくる…という自分と重なる生き方と、イケメン貴公子2人に追いかけられる憧れ。

この二つが彼女の心をがっつり捉えたのです。

そんな彼女も、親が決めた人と結婚することに。

(当時からしたら、かなり晩婚だったようですが)

その時の心境は…

幾千(いくち)たび 水の田芹を 摘みしかは 思ひしことの つゆもかなはぬ

55段

何度も水辺で芹を摘むようにたくさんの苦労も重ねてきたけれど、結局思っていたことは何一つ叶えられませんでした。

って…!!

正直すぎる。まあ、理想と現実ってかなり差がありますからね…。

【トークテーマ】

・推しのために、○○したことがある!

・あの頃、私は若かった…

・夫への想い、どう変化する?

好きなものに熱中する少女の話、ということで、参加者の皆さんにも「趣味」や「推し」について語っていただきました!

推しは誰? 推し活で何をしているの?

推しへの愛の重さは? 現実に対して何を思う?

他人からどう思われようと、好きなものは好き!!

対象が有名人でも趣味や習い事でも…何かに熱中した経験のある人なら絶対に共感できる作品ですよね。

講座では、菅原孝標女の家族の話や、晩年の話もご紹介しました。

ほんわかエピソードが綴られ、すてきなご家族に愛されて育ったことが分かります。

さらに、さきほどあんな和歌を詠まれてしまった夫ですが、その後どんな関係だったのでしょうか?

そして、若いころ趣味に没頭していた自分に何を思うのでしょうか?

「好きなものに囲まれて、推しを追いかける」

いつも素直で自分に正直な女性の生き方に、参加者の皆さまも興味津々でした!

ご参加いただきありがとうございました。

 

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